終活のやり方を解説!やることリストとスムーズに進めるためのコツ
終活とは、人生の終わりを見据えて行うさまざまな行動のことです。近年では、単なる死後の準備としてではなく、最後まで自分らしい人生を送るための活動として注目されています。しかし終活を行うには何から手を付ければ良いのか、どのように進めれば良いのか分からず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。本記事では、終活でやることと作業をスムーズに進めるためのコツについて紹介します。
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終活の基本的な進め方
終活にはさまざまな要素が含まれており、1度に全てを行うのは難しいです。自分のペースで着実に進めていきましょう。以下では、終活で行うべき作業について解説します。
遺言書・エンディングノートの作成
遺言書やエンディングノートは、自分の意思を明確に伝えるためのツールです。遺言書は法的効力を持ち、相続に関する指示を正式に残すことができます。不動産や預貯金などの財産分与、相続人の指定、葬儀やお墓に関する希望など、具体的な指示を記載してください。
一方エンディングノートには、より自由に自分の思いを残すことができます。人生の思い出や感謝の言葉などさまざまな内容を盛り込めます。どちらも早くから準備しておき、定期的に見直すことが大切です。
財産・資産の整理
財産管理は、現在保有している資産を把握するところから始めます。預貯金、不動産、株式などの資産を把握し、必要に応じて遺産分割の計画を立てましょう。また、銀行口座や証券口座などの情報に関する一覧を作成しておくと便利です。効率的に進めたければ、税理士や金融アドバイザーに相談するのも1つの手です。
知人関係の整理
これまで築いてきた人間関係を見直し、連絡を取りたい人や感謝を伝えたい人と関係を深めるのも終活の一環です。疎遠になっていた友人や親族と再びつながることで、残りの人生をより有意義に過ごせるでしょう。緊急時に連絡を取るべき人たちのリストを作成しておくことも重要です。
医療・介護に関する希望表明
将来受けたい医療や介護を事前に決めておくことは重要です。特に延命治療に関する意思表示は、家族との間で十分に話し合い、理解を得ておく必要があります。また在宅医療か入院かの希望、利用したい介護サービスの種類なども具体的に検討しておきましょう。
お葬式・お墓の準備
お葬式の準備では、自分が望む葬儀の形式や規模を決め、予算や参列者の範囲を具体的に検討します。生前契約を結んでおけば、費用の管理や手続きをスムーズに進められます。またお墓についても新規に墓石を購入するのか、樹木葬や散骨などの方法を選択するのかなど、家族と話し合いながら決めましょう。
不用品の整理
身の回りの不用品を整理することで、過ごしやすくなるだけでなく、残された家族の負担も軽減できます。家具や衣類、コレクション品などを見直し、必要なものだけを残しましょう。また、価値のあるものや思い出の品については、誰に引き継ぐかを決めておくのがおすすめです。
老後資金の準備
安心した老後を過ごすためには、資金準備が欠かせません。医療費や介護費用の見込み、生活費の試算などを行い必要な資金を計画的に準備しましょう。年金収入や貯蓄、資産運用など複数の方法で資金を準備することが重要です。
終活をスムーズに進めるコツ
終活をスムーズに進めるには、少しずつ取り組むことが大切です。全てを1度に終わらせようとすると負担が大きくなるため、優先順位を決めて計画的に進めましょう。また家族との対話を重ねながら、お互いの考えや希望を共有するのも重要です。個人で解決するのが難しい場合は、専門家に相談してアドバイスを受けることをおすすめします。
終活して残りの人生を豊かにしよう
本記事では終活で行う作業と、スムーズに進めるためのコツについて紹介しました。終活は人生の終わりに向けた準備としてだけではなく、これからの人生をより充実させるためのものでもあります。準備を丁寧に進めることで、人生観に関わる新しい気付きも得られるかもしれません。まずは身の回りのことから、少しずつ始めてみてください。