人が亡くなったときには、遺品整理や特殊清掃が必要になる場合があります。

遺品整理のときには特殊清掃をせざるを得ないときもありますが、必ずしもおこなわなければならないわけではありません。

ただ、必要なときに特殊清掃をしないとさまざまなトラブルが起こるリスクがあります。

この記事では遺品整理と特殊清掃の違いと、特殊清掃を依頼すべき状況や必要時の遺品整理のポイントを解説します。

 

遺品整理と特殊清掃とは

遺品整理と特殊清掃はまったく異なります。

まずは遺品整理と特殊清掃について基本概要を説明します。

遺品整理とは

遺品整理とは故人が亡くなったときに、故人の所有物の取捨選択をすることです。

故人の所有していたものを処分するのか、遺族の誰かが引き継ぐのかを考えて対応をしていきます。

故人にとって大切だったものも遺族にとっては特に貴重なものではないこともありますが、むやみに捨ててしまうのがはばかられることもあるでしょう。

遺品整理では、業者に依頼することで心情のカバーをしながら適切な取捨選択をして遺品をどうするかを決められます。

特殊清掃とは

特殊清掃とは故人が亡くなっていた場所の消毒などを通して、安全性の高い方法で清掃作業をすることです。

死亡後に長く放置されたまま発見されなかったときなどには、部屋に異臭が立ち込めていたり、害虫や病原体が発生したりしている場合があります。

このような環境に立ち入るだけでも健康を損なうリスクがあるため、プロの業者に特殊清掃を依頼するのが一般的です。

除菌や脱臭などの対応や、汚染された不用品処分を実施してもらい、安全に部屋に入れる状況を作ります。

遺品整理と特殊清掃の違い

遺品整理と特殊清掃の違いは、遺されたモノの取捨選択や片付けか、特別な状況になってしまった部屋の清掃をすることです。

両方とも必要になる場合もありますが、一方だけで済む場合もあります。

故人が亡くなった状況や、遺品の状況に応じて判断することが必要です。

ただ、遺品整理は遺族ができることもあるのに対して、特殊清掃は感染リスクがあるような状況では素人が対処することは困難なので、プロに任せなければならない場合がほとんどです。

遺品整理前に特殊清掃を依頼すべき状況

遺品整理を始める前に、特殊清掃をしなければならないのはどのようなときなのでしょうか。

特殊清掃を依頼すべき状況として、以下の2つが挙げられます。

孤独死で発見が遅かった場合

孤独死で故人が亡くなり、発見されるまでに時間がかかってしまうと特殊清掃が必要になります。

遺体が腐敗して衛生面のリスクが高く、安易な気持ちで部屋に入ったために病気になるリスクもあるからです。

殺人や自殺や事故死などの場合

殺人事件の被害に遭った、自殺された、事故死だったというときにも部屋の状況が酷いことが多いでしょう。

遺品整理を始める前に、血液の付着などによって処分せざるを得ないものは処分して、故人が悲惨な形で亡くなったことを思い起こさせるようなものはなくしておくことが大切です。

また、賃貸の部屋の場合には原状回復をするためにも特殊清掃が必要になります。

特殊清掃が必要なときの遺品整理のポイント

特殊清掃をしなければならないときには、遺品整理の進め方が悩みになりがちです。

遺品整理をする上で重要なポイントを端的にまとめたので、スムーズに遺品整理を進められるようにしましょう。

特殊清掃に対応できる遺品整理業者が効率的

まずは特殊清掃を依頼することを前提にしましょう。

凄惨なケースでは特殊清掃をしなければ、遺品整理を安全におこなうことはできません。

特殊清掃にプロとして対応できる遺品整理業者がもし見つかったら、まとめて依頼すると効率的です。

一方ずつ依頼するのも方法の一つ

現実的には、特殊清掃と遺品整理に両方ともプロとして対応できる業者は全国的にもあまり多くありません。

きちんと特殊清掃をしてもらって安全に遺品整理をおこなえるようにしてもらいつつ、原状回復にも対応できることが重要です。

特殊清掃ができる業者が遺品整理に適切に対応できるとは限りませんので、一方ずつ依頼することも検討しましょう。

特殊清掃と遺品整理を切り分けると、それぞれのプロの業者に依頼して組み合わせられます。

両方ともプロとして対応できる業者がすぐに見つからなかったときには、特殊清掃と遺品整理のそれぞれのプロに依頼して連携してもらうのがおすすめです。

まとめ

遺品整理をするときに特殊清掃は必須ではありませんが、孤独死や事故死などの特殊なケースでは安全を期すために必要になります。

遺品整理と特殊清掃の両方に対応できる業者に依頼すると効率的ですが、どちらも専門的なスキルと経験を求められるので納得のサービスを受けられる業者は多いわけではありません。

特殊清掃をした後で、遺品整理を別の業者に依頼した方が費用対効果が上がる場合もあります。

業者の選択肢も増えるので、必要とあらばそれぞれの専門業者に依頼しましょう。

「ジャンボコアラ」は、遺品整理士認定協会の地域統括会員が在籍しており、お客様ひとりひとりに寄り添って真心を込めた遺品整理をさせていただいております。

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