遺品整理時の手紙の取り扱いについて|整理や処分方法
手紙は故人の思いや生き様が綴られたもの。
故人が筆まめな方だとしたら、遺品整理の際にたくさんの手紙が見つかることもあると思います。
想いが詰まった手紙や、扱いに迷ってしまう手紙などを見つけたとき、どうすればいいのか困ってしまいます。
私たちも依頼をいただき遺品整理しているときに、家族や親しい人から受け取ったとおぼしき手紙を見つけることもあります。
この記事では、遺された手紙の取り扱いをご家族としてどうしたらよいのかについて解説してみたいと思います。
遺品整理時の手紙の整理手順
遺品整理の際は、手紙を整理していきましょう。
まず手紙の種類ごとに分ける
手紙は大きく分けて以下の3種類に分けることができるので、以下のように分類することから始めます。
- 年賀状
- 親しい人からの手紙
- 公共機関からの手紙
年賀状
年賀状は宛名を確認しながらリストを作成しておくといいでしょう。
なぜなら、まだ故人の訃報を知らない方から今後も年賀状が届く可能性が考えられるためです。
そのような場合、故人の訃報を伝えることが必要となります。
情報を整理しリストの作成を終えたら、その後は処分しても構いません。
親しい人からの手紙
親友や家族からの手紙は、心からのメッセージが詰まっているため、大切に保管している方も多いでしょう。
故人がこれらの手紙を心に留めていたことを考えると、簡単に捨てるのはためらわれるかもしれません。
ただ、手紙が一度受け取られその内容が共有されれば、その手紙の役割は終わったという考えもあります。
特に思い出深い手紙は選んで保存することもよいですが、既にそのメッセージが伝わった手紙に対しては、感謝の気持ちを込めて手放すことも考えてみて下さい。
公的機関からの手紙
すぐに捨てると問題がある手紙は公的機関からの手紙です。
故人が税金を支払う義務があった場合、納税のお知らせが来ていることも考えられます。
このお知らせは、地方税の支払額や期限を通知するものです。
期限内に支払いが完了しているか確認し、未納の場合は遺産から支払うように手配しましょう。
もし故人が単身で生活していたなら、ライフラインを担う各種の公共サービスからの通知が届いている可能性があります。
例えば電気やガス、水道、通信サービスなどです。
これらのサービスは定期的な料金が発生するため、手続きの停止などの対応が求められます。
サービスの継続や解約を検討し、関連する企業や機関に連絡して手続きを進めましょう。
また、支払いの催促を示す書類が見つかることもあります。
このような書類は、銀行やクレジットカード会社、融資業者からのもので、未払い金の支払いを促すものです。
これらの書類は重要なものなので、捨てずに保管しましょう。
債権者に故人の訃報を伝え、続く手続きについて相談することが大切です。
手紙の処分方法
手紙を処分する方法は保存するか、ゴミとして処理するかの2つです。
保存する
どうして残しておきたい手紙があった場合は、湿度や温度に影響されないように保存用の封筒やファイルに入れておきます。
また、デジタル化するというのも便利な方法です。
デジタル化によって、物理的な負担もなくなり長期的な保存や家族間での共有が容易になります。
ご自身でやる場合は、スキャナーなどで取り込みデータ化します。
もし大量にある場合や、ご自身でやることに不安があるのなら専門の業者を利用するといいでしょう。
燃えるゴミとして処分
手紙は紙ですので当たり前ですが、燃えるごみとして問題なく処理することができます。
処分することが決まれば、ゴミ袋に入れて燃えるごみとして出して問題ありません。
お焚き上げ
お寺や神社でお焚き上げをして手紙を処分する方法もあります。
もし近くにお焚き上げに対応しているところがない場合、遺品整理業者でもお焚き上げをしてくれるところがありますので一度相談してみましょう。
手紙を処分する際の方法と注意点
手紙には故人の住所だけでなく相手方の住所が載っていて、センシティブなものでもあります。
燃えるごみとして出す際もプライバシーを守るため、シュレッダーで裁断してから出すことが望ましいでしょう。
遺品整理業者に任せる場合は、きちんとプライバシーに配慮した扱いをしてくれるので安心です。
手紙以外の文書や日記の取り扱い
手紙のほか、故人が残した日記やメモ、送られなかった手紙なども見つかることが考えられます。
これらもきちんと整理することが大切です。
それらの文書にも故人の思いや感情が込められているので、手紙と同じように心を込めて取り扱ってあげましょう。
まとめ
遺品整理時の手紙の取り扱いは、故人の思いや感情を尊重しながら行うことが重要です。
適切な方法で整理・保存・処分することで、故人の思い出や家族の意向を大切にすることができます。
注意が必要なのは、公的機関から届いた手紙です。
捨ててはいけない手紙と処分する手紙に区別し、適切な方法で手続きを取ったうえで処分をしましょう。
遺品整理業者にお任せするとプライバシーなどに配慮して扱ってくれます。
「ジャンボコアラ」には遺品整理士認定協会の地域統括会員が在籍しております。
また、協会HPにて優良企業としての紹介もされており、遺品整理のプロとして皆様に寄り添ったサービスを心掛けています。
遺品整理でお困りの際は、お気軽にご相談くださいませ。