ブログ一覧


認知症とゴミ屋敷|家族ができるサポートと支援制度

 

 

認知症が進行してしまうと判断力が低下し、ゴミ屋敷化しやすいと言われています。

 

離れて暮らす高齢の親がいる人にとって深刻な問題です。

 

この記事では、認知症とゴミ屋敷の関係を説明し、対処方法、利用できる支援制度までお伝えします。

 

認知症がなぜゴミ屋敷を引き起こす?

認知症になってしまうと、脳の機能低下により、物事を判断する能力、計画を立てて実行する能力、そして物の価値を認識する能力が段階的に失われていくようになります。

 

認知症の中でも特にアルツハイマー型認知症では、海馬を中心とした記憶機能の低下から始まり、次第に前頭葉の実行機能にも影響が及びます。

 

実行機能とは、目的を持って行動を計画し、順序立てて実行する能力のことです。

 

例えば、ゴミを分別して指定日に出すという一連の行動には、曜日を記憶し、ゴミの種類を識別し、適切な袋に入れ、決められた時間に指定場所まで運ぶという複数の工程が含まれています。

 

認知症が進行すると、これらの工程を頭の中で処理することが困難になり、結果としてゴミが家の中に蓄積されていきます。

 

また、やっかいなことに認知症の方には「収集癖」と呼ばれる症状が現れることがあります。

 

本来は不要な物でも「いつか使うかもしれない」「もったいない」という思考が強く働き、何でも取っておこうとしてしまうのです。

 

そして、認知症の方は自分の状態を正確に認識できない「病識の欠如」という症状も抱えています。

 

そのため、家がゴミで溢れていても「問題ない」と感じてしまい、片付けの必要性を理解できません。

 

家族が片付けを提案しても拒否されることが多いのは、このような認知機能の低下が背景にあるからなのです。

 

認知症によるゴミ屋敷化の初期サイン

認知症によるゴミ屋敷化は、初期の段階では微細な変化から始まり、徐々に生活環境が悪化していきます。

 

家族が早期にこれらのサインに気づくことができれば、深刻な状況になる前に介入できる可能性があります。

 

冷蔵庫の変化

 

・同じ食材が大量に入っている

・賞味期限切れの食品が大量にある

・腐った物がある

 

こういった状況は、判断力の低下を示す事象です。

 

ゴミの出し忘れ

 

初期段階では、ゴミの日を間違える程度から始まります。

 

次第に分別ができなくなり、最終的にはゴミを出すこと自体を忘れるようになります。

 

郵便物を放置する

 

・郵便物を開封せずに積み上げる

・重要書類とチラシの区別がついていない

・同じ内容の書類を何度も取り寄せる

 

このような行動がある場合も注意です。

 

請求書の支払いを忘れて督促状が届いているにも関わらず、それに気づかないまま放置されているケースも少なくありません。

 

掃除しなくなる

 

掃除が行われずキッチンやお風呂場、トイレなど水回りの汚れが目立つようになります。

 

これは清潔さへの意識が低下するだけでなく、掃除という複雑な作業を計画的に実行する能力が失われていることを示しています。

 

認知症によってゴミ屋敷になったら?

離れて暮らす親や親族が、認知症によってゴミ屋敷になっていることに気づいたときどうすればよいでしょうか。

 

介護保険を活用する

 

まず、要介護認定を受けて介護保険サービスの利用を検討してください。

 

介護保険制度は、認知症の方の生活支援において中核となる制度です。

 

要介護認定を受けることで、様々なサービスを1〜3割の自己負担で利用できるようになります。

 

訪問介護サービスでは、ヘルパーが自宅を訪問し、掃除、洗濯、買い物、調理などの日常生活の支援を行います。

 

特に生活援助として位置づけられる掃除や片付けは、ゴミ屋敷化の予防に直接的な効果があります。

 

利用できるサービスの頻度は要介護度や支給限度額によって異なりますが、ケアマネジャーと相談しながら本人の状態に応じた適切な支援を受けられるでしょう。

 

自治体の支援制度を活用する

 

自治体によっては、高齢者や障害者を対象とした独自の清掃支援制度を設けています。

 

これらの支援制度は介護保険とは別枠で利用でき、より柔軟な支援が受けられることが特徴です。

 

ゴミ出し支援事業は、自力でゴミ出しが困難な高齢者に対して、自治体職員やボランティアが自宅まで回収に来てくれるサービスです。

 

利用には申請が必要で、要介護認定や医師の診断書を求められる場合があります。

 

地域包括支援センターでは、認知症の相談から介護保険の申請、各種支援制度の紹介まで幅広く対応してくれます。

 

相談は無料で、家族だけでなく近隣住民からの相談も受け付けています。

 

まとめ

認知症によるゴミ屋敷化は、脳の機能低下による必然的な結果であり、本人の怠慢ではないことを理解することが大切です。

 

初期のサインを見逃さず、段階に応じた適切な対応を取ることで深刻な状況を防ぐことができます。

 

家族だけで抱え込まず、介護保険サービスや自治体の支援制度を積極的に活用し、専門職と連携しながら対応していくことが重要です。

 

すでにゴミ屋敷化が進んでしまっている場合は、不用品回収業者に依頼することで速やかに片付けられます。

 

「ジャンボコアラ」では、認知症の方のご家族からのご相談にも対応しています。

 

ゴミ屋敷の片付けでお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。

プライバシーポリシー  /  特定商取引法に基づく表記      Copyright (C) 2024 ジャンボコアラ. All rights Reserved.