家庭用ガスボンベの正しい捨て方|危険を防ぐ処分ルールと注意点
カセットコンロに使う家庭用ガスボンベは、手軽で便利なアイテムですが、処分方法を誤ると火災などの事故につながるおそれがあります。
実際の処分ルールは自治体によって異なるため、思い込みで処分せず、地域の指示に従うことが大切です。
安全に処理するためには、基本的な注意点や正しい手順を理解しておく必要があります。
この記事では、家庭用ガスボンベを安全に処分するためのポイントと、自治体ルールに沿った処分方法について解説します。
家庭用ガスボンベ処分での注意点
まず、ガスボンベを処分する際に気を付けるべきポイントを紹介します。
ガスボンベには使用期限がある
ガスボンベには使用期限があります。
メーカーによって異なりますが、製造から約6~7年が目安です。
ガスボンベの内部にはガス漏れを防ぐためのゴム製の部品が使用されていますが、時間が経つにつれてこの部分が劣化していきます。
製造から7年経っていない場合でも、以下のような異常がある場合は使用してはいけません。
・ゆがみや変形がある
・サビが発生している
・缶が膨張している
ガスボンベの製造年月日は、缶の底に記載されています。
保管用にガスボンベをストックしているご家庭もあるかもしれませんが、定期的に点検し、使用期限が切れていたり異常がある場合は未使用でも処分しましょう
ガスが残っていると火災や爆発のリスクがある
ガスボンベは当然のことながら可燃性ガスが含まれています。
中身を完全に使い切らずに捨てると、回収作業時に爆発し火災事故の原因になる可能性があります。
特に夏場など高温になる環境では、ガスが膨張し、破裂する危険性が高まります。
安全に処分するために、以下のいずれかの方法でガスを完全に抜いてから捨てましょう。
・カセットコンロで火が消えるまで使い切る
・ガスボンベの先端を硬い場所に押し付け、ガスを抜く
ガスを抜く際は、一酸化炭素中毒のリスクを防ぐため必ず屋外で行い、周囲に火気がないことを確認してください。
以前はガスボンベやスプレー缶を処分する際に「穴あけ」を推奨する自治体がありましたが、火災のリスクが指摘されたため、現在では穴あけをしないよう注意喚起されています。
自治体のルールに従って処分する
家庭用ガスボンベは、自治体によって「不燃ゴミ」や「資源ゴミ」「危険ゴミ」などに分類されています。
それぞれ処分方法が異なるため、公式サイトやごみ収集のルールを必ず確認し、指定された方法に従って処分しましょう。
家庭用ガスボンベの処分方法3選
家庭用ガスボンベを処分する際は、以下の3つの方法があります。
自治体の回収を利用する
最も一般的な処分方法は、自治体の指定する方法でゴミとしての処分です。
ただし決められた回収日にしか出せない場合や、指定の回収場所に持ち込む必要があるといったように自治体によって処分ルールが異なります。
住んでいる地域のルールを事前に確認し、適切な方法で処分しましょう。
ガス会社やメーカーに相談する
未使用のガスボンベは、製造元や販売店で引き取ってもらえる場合があります。
特に、LPガスの販売店やメーカーが独自の回収サービスを行っているケースもあります。
まずはメーカーの公式サイトや問い合わせ窓口で、対応の可否を確認してみるとよいでしょう。
不用品回収業者に依頼する
自治体の回収日を待つのが難しい場合や、大量のガスボンベを処分したいときは、不用品回収業者を利用する方法もあります。
不用品回収業者を利用するメリットは以下のとおりです。
・即日回収に対応している業者が多く、スピーディに処分できる
・ガス抜き作業を自分で行わなくても、安全に回収してもらえる
・他の不用品とまとめて処分できるため、手間がかからない
・自宅まで回収に来てもらえるため、運搬の負担を軽減できる
ただし、悪質な業者に依頼すると不法投棄や高額請求といったトラブルにつながる可能性があるため、業者選びは慎重に行う必要があります。
事前にレビューで口コミを確認し、実際に利用した人の評判を参考にしておきましょう。
信頼できる業者を選べば、スムーズかつ安全にガスボンベを処分できます。
まとめ
今回は、家庭用ガスボンベの処分方法について解説しました。
ガスボンベは、適切に処分しないと事故や環境問題の原因になるため、正しい手順で処分することが重要です。
基本的には、ガスを完全に使い切った上で、自治体のルールに従って処分すれば問題ありません。
一部のメーカーや販売店でも回収を行っていますが、対応しているところは限られています。
もし大量に処分する必要がある場合は、不用品回収業者の利用が便利なので相談してみてください。
「ジャンボコアラ」ではリユースリサイクルを目的とした回収をしています。
基本的にご依頼主様から処分費用は頂いておらず運搬作業費、梱包分別費用として代金をいただいております。
ガスボンベの処分に困ったらぜひジャンボコアラにご相談ください。