賞味期限が切れてしまった調味料はどう捨てるべき?タイプ別の正しい処分方法
「調味料の賞味期限がいつの間にか切れていた」という経験は多くの人にあるはずです。
使い切れなかったしょうゆやみりん、ソース、油などはどう処分すればいいのでしょうか。
処分を後回しにしてしまい、キッチンの隅に残っているという人もいるかもしれません。
この記事では、家庭でよく使われる調味料の正しい処分方法を解説します。
調味料は流しに捨ててはいけない
使い切れなかった調味料は、排水口に流せばいいかと考える人は意外と多いかもしれません。
しかし、そのような行為は自然環境に負荷をかける原因になるので避けましょう。
調味料に含まれる糖分やアミノ酸(うま味成分)、塩分などの有機・無機物質は、水中で微生物によって分解される際に酸素を消費します。
酸素の消費量が増えると、水中の酸素が足りなくなり、魚や貝などの生き物が生息できない環境になってしまいます。
酸素の消費量を数値で表したものが「BOD(生物化学的酸素要求量)」で、BODが高いほど水が汚れているとされます。
また、調味料に含まれる栄養分が水中に流れ込むことでプランクトンが異常繁殖し、水の透明度が下がったり、腐敗臭が発生することもあります。
これは「富栄養化」と呼ばれる現象で、河川や海の環境を悪化させる一因です。
多くの家庭で同様の行動が繰り返されれば、無視できない環境負荷となります。
調味料別の正しい処分方法
調味料には液体や粉末などさまざまな形状がありますが、基本的にはどれも可燃ゴミとして処分できます。
ただし、タイプによって処理の手順が少し異なるため注意が必要です。
ここでは、家庭でよく使われる調味料の処分方法を紹介します。
液体調味料(醤油・酢・ソース・みりんなど)
液体タイプは、新聞紙やキッチンペーパーに吸わせてから袋に入れ、しっかりとしばって可燃ゴミに出します。
粘土のある液体調味料(マヨネーズ・ケチャップなど)
とろみのある調味料も同様に、紙や布に吸わせる方法が有効です。
そのまま袋に入れると漏れるおそれがあるため、二重に包んでおくと安心です。
食用油(サラダ油・ごま油など)
食用油は、少量なら新聞紙やキッチンペーパーに染み込ませて可燃ゴミに出します。
牛乳パックに新聞紙を詰めて流し込む方法も処理しやすく便利です。
量が多いときは、凝固剤で固めてから処分しましょう。
粉末調味料(塩・砂糖・小麦粉など)
粉末タイプは、袋にまとめて入れてそのまま可燃ゴミに出せます。
水に流すと排水管内で固まりやすく、詰まりの原因になることがあります。
容器の処分方法
調味料が入っていた容器は、原則として中身を空にして処分します。
ここでは、調味料ごとの分別ルールを解説します。
プラスチック容器の捨て方
ドレッシングやマヨネーズの容器など、プラスチック製のボトルは「プラスチックごみ」として出すのが一般的です。
油分やにおいが残りやすいため、リサイクルの対象にはならないことがほとんどです。
ガラス瓶の捨て方
ジャムやお酢などが入っているガラス瓶は、多くの自治体で「資源ゴミ」として資源回収されます。
処分時は以下の点に気をつけましょう。
・軽くすすいで汚れを落とす
・ラベルは可能な範囲で剥がす
紙パック容器の捨て方
料理酒やみりん風調味料などには、紙パック容器で販売されているものもあります。
紙パックは「可燃ゴミ」として捨てられる場合もありますが、地域によっては資源回収の対象です。
資源として出す場合は、容器を開いて水洗いし、よく乾かしてから紙パック専用の回収に出します。
ただし、内側にアルミ加工が施された紙パック(内側が銀色のタイプ)は、資源として回収されない自治体もあります。
捨てる前に、お住まいの自治体の分別ルールを必ず確認してください。
まとめ
使い切れずに残ってしまった調味料は、基本的に燃えるゴミとして処分するのが原則です。
環境への影響も配慮し、安易に排水へ流さないようにしましょう。
また、調味料の容器についても自治体のルールに則った処分が必要になります。
もし調味料が大量に余って困っている場合や、分別に迷ったときは、不用品回収業者に相談するのも一つの手です。
「ジャンボコアラ」ではリユースリサイクルを目的とした回収をしています。
基本的にご依頼主様から処分費用は頂いておらず運搬作業費、梱包分別費用として代金をいただいております。
液体やゴミの処分にお困りであれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。