アパートの退去費用で高額請求を受ける原因と対処方法
賃貸アパートを退去する際、思わぬ高額請求に頭を悩ませているという方も少なくないのではないでしょうか。
アパートを退去するときにかかる費用は、場合によって家賃よりも高い金額を請求されることがあります。
この記事では、アパートの退去費用の内訳と、高額請求の原因について詳しく解説します。
また、高額請求を受けてしまった際の対処方法もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
アパートの退去費用
アパートの退去費用は、主に原状回復費用とクリーニング費用の2種類に分けられます。
原状回復費用
原状回復費用とは、部屋を入居時の状態に戻すために必要な修繕や補修にかかる費用のことです。
一般的に、借主の使用によって生じた劣化部分は借主が負担し、経年劣化による部分はオーナーが負担します。
敷金を支払っている場合、原状回復費用はまず敷金から充当されます。
しかし、敷金だけでは不足する場合は、追加の支払いが必要となります。
クリーニング費用
クリーニング費用は、部屋の汚れや臭いを取り除き、除菌処理を行って次の人が入居できる状態にするためにかかる費用です。
通常、アパートの貸主が負担する費用ですが、故意や過失によって発生した汚れの場合にはクリーニング代は借主の負担となります。
また、契約の時点で借主の負担にするといった特約が結ばれていることもあるので注意が必要です。
アパートの退去費用が高額になる原因
アパートの退去費用は、原状回復やクリーニングなどにかかる費用が大部分を占め、借主の負担割合が大きいほど高額な請求となる傾向があります。
ここでは、アパートの退去費用が高くなる主な原因について説明します。
劣化が大きい
部屋の劣化が激しいと、原状回復工事の規模が大きくなり退去費用が高騰します。
例えば、冷蔵庫を置いていた場所の床や壁が黒ずんでいて、クロスの交換や床の張り替えが必要な場合、冷蔵庫を使用しなかった場合と比べて原状回復費用が増加します。
放置物がある
退去時に家具や家電、ゴミなどを残していくと退去費用が高額になります。
放置物の廃棄処分にかかる費用が請求されるためです。
特に、放置物の数量が多い場合や、処分が難しいものが含まれている場合は退去費用が高くなる可能性があります。
故意・過失などによる汚損がある
故意や過失によって修繕が必要な箇所があると、修繕費用が借主の全額負担となり高額請求を受けることになります。
例えば、タバコの煙でクロスが汚れた場合や、畳が焦げた場合などは、修繕費用の全額を請求されることが予想されます。
アパートの退去費用の高額請求を受けたときの対処方法
アパートの退去費用の高額請求を受けた際に、その金額が本当に妥当なのか疑問に感じる人もいるでしょう。
不当な高額請求を受けるケースもあるので、金額が高いと感じた場合の対処方法を理解しておくことが重要です。
契約書と原状回復のガイドラインを対照する
賃貸借契約書の内容と原状回復のガイドラインを比較して、法外な高額請求を受けていないかを確認します。
ガイドラインよりも借主の負担割合が大きい場合には、オーナーや管理会社と交渉の余地があります。
また、契約書に記載がない事項についても交渉が可能です。
国民生活センターや弁護士に相談する
国民生活センターに相談してアドバイスを求めたり、ADR(裁判外紛争解決手続)を利用したりすることも解決策の一つです。
弁護士に相談して法廷で争うこともできます。
民事調停を申し立てると伝えるだけで請求額が改善される可能性があります。
高額な退去費用にしないためのポイント
自分に非があるときには、高額請求を受け入れざるを得ないケースもあるので注意が必要です。
アパートの退去費用を高額にしないためには、以下のような点に留意してください。
・定期的に掃除を行い、清潔な状態を維持する
・入居時の部屋の状態を写真で記録しておく
・契約書の原状回復義務を確認してからアパートを借りる
・退去の際、私物を残さずに全て撤去する
・退去前に簡単な掃除を済ませておく
普段の生活も退去時の対応も丁寧に行うことで、退去費用を抑えることができます。
特に、私物の撤去や簡単な清掃は、退去を決めた時点から取り組める対処方法なので忘れずに対応しましょう。
自分だけで対処できない場合には、不用品回収業者に相談するとよいでしょう。
まとめ
賃貸アパートの退去費用は、入居者の利用状況や契約内容によって大きく異なります。
原状回復費用やクリーニング費用が高額になると、退去時に高額請求を受ける可能性があります。
過失や故意による劣化部分の修繕費用は借主の負担となりますが、通常の使用範囲の劣化については貸主が負担します。
退去時に私物を残さず、簡単な掃除を行うことで、高額請求のリスクを最小限に抑えることができます。
アパートを借りる際は、原状回復義務について十分に理解し、入居中は定期的な清掃を心がけましょう。
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提携業者がおりますので退去後のハウスクリーニング、原状回復のご相談も承っております。
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