遺品整理で行なう「お焚き上げ」とは?内容と依頼方法を紹介
遺品整理の際に重要な儀式として、お焚き上げがあります。
お焚き上げは故人が亡くなった時点で気にかけておき、どのように行うかを検討した方が良いでしょう。
この記事では、お焚き上げとは何かを詳しく解説し、お焚き上げを依頼する際の候補となる依頼先も紹介します。
お焚き上げとは?
お焚き上げとは、今まで大切にしてきたものが役割を終えたときに、寺院や神社などで供養することです。
神社で授かったお守りのご利益が切れたときに、返納して供養してもらったことがある方もいるのではないでしょうか。
遺品整理におけるお焚き上げでは、故人の想いが込められている品や、故人の弔いに使用した品を供養します。
遺品整理の際のお焚き上げは遺品供養と呼ばれることもあり、焼却によって故人の所有品を供養する意味合いがあります。
遺品整理でのお焚き上げの目的
遺品整理でのお焚き上げとは、故人の冥福を祈り、遺族の想いを届けることです。
お焚き上げは、故人の大切にしていた遺品を供養することで、故人を喜ばせるだけでなく、遺族の心の整理をすることも目的としています。
遺族が遺品整理を通じて悲しみを乗り越え、これからの生活に前向きな気持ちを持つためにも、お焚き上げは重要な役割を果たします。
お焚き上げの時期
お焚き上げの時期には特に決まりはありませんが、一般的には忌明けとなる四十九日の後が目安です。
四十九日の法要が終わった頃に遺品整理を始めることが多く、その流れでお焚き上げを行うことがよくあります。
また、一周忌や三周忌の際にお焚き上げをする場合も多く、法要をきっかけに親族が集まるタイミングで実施するのが通例です。
お焚き上げをするもの
お焚き上げは、故人と関係が深い品々を供養するために行います。
お焚き上げをするのは以下のようなものです。
・安置に使用した寝具(布団、シーツ、枕、浴衣、履物など)
・故人とかかわりの深い品(腕時計、携帯電話、写真、手紙、眼鏡、義歯、印鑑など)
・故人が愛していた品(絵画、人形、書物、アクセサリー、化粧品など)
・仏具や神具(神棚、仏壇、お守り、お札、松飾り、位牌、灯篭、香典袋など)
生前にこよなく愛していたものや普段から身に付けていたものは、お焚き上げをした方が故人も喜ばれるでしょう。
亡くなった後に、身の回りにあった寝具や衣類なども合わせてお焚き上げをするのが一般的です。
お焚き上げの方法
お焚き上げには個別供養と合同供養があります。
個別供養は、個別の故人の遺品だけを供養する方法です。
合同供養の場合には個別の故人だけでなく、他の故人にかかわる遺品と同時に供養します。
個別供養のお焚き上げは柔軟性が高く、日程を合わせて立ち会えるようにしてもらいやすい方法です。
合同供養の場合には他の方の都合もあるため、日程を指定することはできず供養に立ち会えないことが多くなっています。
ただし、合同供養は個別供養と比べると費用が安く、無料で対応してもらえる場合もあります。
お焚き上げの依頼先
遺品整理でお焚き上げをしてもらいたい遺品が出てきたときには、依頼先を検討する必要があります。
お焚き上げの依頼先は3つあるので、それぞれの特徴を見ていきましょう。
寺院・神社
寺院や神社ではお焚き上げを行っています。
ただ近年では供養を頻繁に行っていないところも増えているため、事前に問い合わせて確認しましょう。
宗派の違いによっては受け付けてもらえない場合もあるため、故人に合わせて寺院や神社を選ぶことが大切です。
お焚き上げの専門業者
お焚き上げの専門業者に依頼すれば、お焚き上げをしてもらえます。
郵送や宅配便などでお焚き上げを希望する品物を送ると、合同供養をしてもらえるのが一般的です。
遺品整理を終えてお焚き上げを希望する場合に便利なサービスですが、一品ごとに費用がかかることが多いので注意しましょう。
遺品整理業者
遺品整理業者では、遺品の一部をお焚き上げしたいというニーズに対応するため、お焚き上げのサービスが用意されています。
自社で個別供養に対応しているところもあり、立ち会って供養することもできます。
また、遺品整理の際に見つかった遺品から供養してもらいたいものを選び、供養を依頼寺院や神社で合同供養をしてもらえる場合もあります。
まとめ
遺品整理をしていると、故人が大切にしていたものがたくさん出てきます。
寺院や神社に依頼してお焚き上げをすることもできますが、遺品整理業者に依頼するとスムーズにお焚き上げまで済ませられます。
「ジャンボコアラ」には、遺品整理士認定協会の地域会員が在籍しており、遺品整理のプロとして協会HPに優良企業として認定されています。
これから遺品整理を行おうと検討している方は、お気軽にお問い合わせください。